【キプロス】首都ニコシアと複雑な歴史 世界一平和な国境緩衝帯を渡って北キプロスへ観光

 こんにちは、けんたです。キプロスの首都ニコシアに来たので1日で観光です。ニコシアは世界で唯一分断された首都です。なんと町の真ん中に国連管轄の緩衝地帯(グリーンライン)があり、それを境に南側のキプロス共和国と、北側の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認の国際的には未承認国家)に分けられているのです。今回はグリーンラインを超えて北側に行ってみました。では、どうぞ!!

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分断された首都ニコシア

 冒頭で説明した通り、世界で唯一分断された首都です。キプロスもなかなか複雑な歴史があるようで、独立した後すぐに紛争、その後南北で分断されてしまったようです。首都が分断されるってそれは大変なことだったろうと思います。

 ですが、今現在は世界でも最も平和な緩衝地帯の一つにも挙げられており、この緩衝地帯を行き来するということが一つの観光になっているような節があります(笑 実際に行ってみても、かなり平和そのもの。個人的にはもう、このパスポートコントロール要らなくない!?というくらいの雰囲気です。まぁ、といってもそう簡単にはいかないんでしょうが。では、行った様子をお伝えします。

緩衝地帯までの道のり キプロス共和国

 ホテルから国境を越えるポイントまで2kmほどだったので歩いて向かいました。ちなみにチェックポイントはこちらです。

 町はたくさん花が咲いていて、車や人の往来も少なく、そして車は高級車も多くエジプトから一気に生活水準が上がった感じがします。また、それに伴って?かわかりませんが、交通マナーもすごく良くて、横断歩道で立っていたら見事に車が止まってくれたのには感動しました(笑 さらに、クラックションの音は全くと言っていいほど聞こえてきません。飛行機で1時間、こうも違うのかと思い知らされます(笑

インフラから違う

 写真は撮り忘れてしまったけど、町中の公園も噴水があったり、大きい鳥かごに孔雀が複数飼育されていたりとなんかいい雰囲気なんですよね。みんなのんびりとピクニックしていたり、そりゃーもうピクニックしたくなる陽気なわけです。

 それでもやっぱり歴史が色々ある町で、石造りの遺跡みたいなのもあったりします。

paphos gate(map)

 町中にちょこっとある感じですが、ここも歴史的な史跡。ヴェネチアに統治されていた時に作られたらしいです。こんなところを通ってチェックポイントまで向かいます。

街並みもおしゃれ

 今日はキプロスは祝日みたいで、割と静かな雰囲気ですが、時折建物から楽しげな歌声が聞こえてきます。なんか歩いているだけでものんびりした気持ちにさせてくれる町です。

 そんなこと思いながら歩いているとあっという間にチェックポイントに近づいてきます。知らない町の2kmは本当にあっという間です。通勤の毎日同じ道の2kmはあんなにも長いのに(笑

レドラ通り

 こちらチェックポイントに続く前の通り。その名もレドラ通り(Ledra Street)です。雑貨屋さんとかもあるようですが、本日はお休みの様子。カフェやファストフード、アイス屋さんなどは開いています。すぐそこがチェックポイントとは思えないのどかな町並みで、カフェ&バーではみんな昼からワインやらビールやら飲んでいます。思えばスリランカから公の場で飲むことをよしとしない文化に浸かっていたので、びっくりしました!! そして、びっくりしている自分にびっくりするのです。びっくりの連鎖です(笑

チェックポイント前にあるモニュメント

 もちろんイミグレは撮影禁止です。しかし、イミグレの手前に写真を撮るポイントが置いてあります。これはうつっちゃっても仕方ないということでいいんだよね?このモニュメントの後ろ、濃い青と水色の縞々模様のなんとも昭和の休日のアイス屋さんの屋台風な雰囲気のところがイミグレになってます。では、北キプロス・トルコ共和国へ行きます。

イミグレは緊張感もなく簡単

 イミグレ通るためにパスポートを提出します。スタンプを押されるとギリシャに入国できなくなるということですが、他のブログを読んでいても何も押されなかったという人ばかり。なので、大丈夫だろうと無防備に渡しました!

 そしたら、なにも押されませんでした(笑 何も聞かれることもなくICチップのチェック?だけして無事入国です。本当にこんなコントロールなくていいんじゃないかというくらい、ここに住んでいる人たちは分断されておらず統一されている雰囲気です。

※追加(2025/6)その後ギリシャに入国することがありましたが、全く何もなく入国することができました!

北キプロス入ってお昼食べる Majeste Kebabhouse(map)

 一言で言うといい雰囲気です。入ったのがお昼時だったのでご飯にします。トルコですので、ケバブを食べることに。みんなビール飲んでるので、ここぞとばかりにビールを飲みます🍺

ケバブとビール

 外は晴天、暑めの5月くらいの気候。初夏の陽気です。この気候で、昼間っからビールが飲めるって、控えめにいってサイコーです。ついに、昼飲みができる国までやってきました。感無量です。

 ビールはトルコのビールEFESというビールらしいです。かなりライトですが、炭酸が結構きつめ。暑い日にぐび〜っといきたくなるビールですね。ケバブとの相性も完璧! 美味しゅうございました。

 ただ、問題があってケバブとビールで570トルコリラ(2100円)なんですよね。。。金額だけがやっぱりえげつない。気楽には入れない金額です。

お店の雰囲気もgood

北キプロス散策

 北キプロス入った後も、みんなのんびりとしていてとてもいい雰囲気です。めぼしいスポットとしては、記念碑とモスクくらいなんじゃないかと思います。でも、自分が歩いていて思ったのはここは史跡などのスポットを巡ると言うよりは、もう町全体の雰囲気を感じながら過ごすって言う感じだと思う。歩いていても至る所に良さげなカフェがあり、テラス席ではみんなお茶したりお酒飲んだり、時に歴史的な建造物が現れたり、そんなのを眺めながら歩くのが楽しかったです。

Venetian Column(map)

 とはいえ、一応紹介。こちらはヴェネツィアコラム。統治時代に建てられたもののようです。この辺りでは観光名所になっています。

Kyrenia Gate(map)

 こちらも史跡のようです。詳しくは分かりませんが、こちらもヴェネツィア人によって作られた城壁の一部らしいです。北側に行く際に主要ルートとして重要な門だったようです。

カフェで一休み

 めちゃくちゃ高かったですが、ここのカフェも素敵で地元にあったら通ってしまいそうな雰囲気のカフェです。カフェアメリカーノが200トルコリラで750円!! 書籍とかがたくさん置かれていたのと、天井が広くとても開放的でした。

こんなアートなモニュメントも

 この他にモスクも見に行ったのですが、改装工事中で上の部分しか見ることができませんでした。街並みに関しては動画の方が伝わりやすいと思いますので、気になるかたは是非動画の方でもご覧ください

 動画は公開前です

南側に戻り自由の像を見に行く The Liberty Monument / ザ・リバティモニュメント / 自由の記念碑 (map)

 最後は自由の記念碑を見にいきました。こちら、今はすごく平和でのどかな雰囲気のキプロスですが、過去には複雑な歴史があったことがわかる記念碑になっています。

自由の記念碑

 ギリシャ系キプロス人を讃える像なのでキプロスの国旗ともう一つギリシャの国旗が掲げられています。建設目的は1955年〜1959年の反英独立運動で命を落としたキプロス人の犠牲を讃えるものだそうです。一番上に自由を象徴した女性像、その下に鉄格子を開ける兵士、そして、解放される農民や司祭の像。なかなかに象徴的です。

兵士と自由の象徴の女性
解放される人たち

 この像は自由を勝ち取るための象徴として作られたものですが、反対側の人からするとテロリズムだったという捉え方もあるようで、そういった複雑な背景を持つ像のようです。なかなか悲しい歴史があったことが窺い知れます。行くかどうか迷ったけど、一目見てよかったなと思いました。

これは司祭でしょうか

 はい。以上、ニコシア町散策でした! のんびりしていて静かな町の雰囲気が個人的にとても好きでした。そして、あまり実感はなかったですが、初めての未承認国家入国でした。

 次回、キプロスはワインが有名と言うことで、ワインを飲みにオモドスという町へ行きます! お楽しみに!

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